未経験での転職は険しい道になりがちだが、採用を勝ち取ることができても安心することはできない。転職を実現できても現場で働き始めてみて失敗したと気づく人は多いからである。
このような失敗例が相次いでいるのは未経験では転職が難しいということを意識しすぎてしまって、求人の取捨選択でミスをしてしまっているのが原因であることが多い。人によっては手当たり次第に応募して採用を勝ち取っていることもあるが、それが原因で想定していたのとは違う職場の環境に悩まされることになっているのである。求人の取捨選択をする上で重要なのが、未経験者を集めている理由について考察することであり、個々の業界によってその実情が異なることも念頭に置いておかなければならない。
単純に経験がなくても従事できる仕事だから未経験者も募集していることもある。一方、現場が火の車になっていて未経験者でも獲得しなければならないという切実な状況に陥っている場合も多い。このような場合には職場の状況としてブラック企業と呼ばれるような状況になっている可能性は否定できない。
少し慎重になって残業の実態などを確認した上で求人に応募するに越したことはないのである。業界の動向によって状況が変化していくこともあるため、たった今の状況だけでなく将来的な展望も考慮しておくことは欠かせない。転職してすぐに失敗したと気づかなくとも数年後になってからミスをしたとわかる人も多いからである。